廃車にまつわるQ＆A

「廃車」の定義は？どんな車が廃車になるのか

「廃車」という言葉はよく使われますが、その厳密な意味について知っている人は多くありません。また、廃車でも買取りしてもらえるケースがあることもあまり知られていません。ここでは「廃車」についての知識を整理し、買取りなどの方法も説明していきます。

「廃車」の定義を知ろう！

「廃車」という言葉は一般的ですが、そのきちんとした定義については曖昧な人がほとんどです。廃車とは抹消登録と呼ばれる手続きによって車籍を抹消すること、またはその車のことを指します。廃車というとスクラップのような車両の廃棄処分をイメージする人が多いのですが、車両の解体処分はこの書類上の抹消登録の後の工程なのです。
抹消登録についてもニ種類あります。一つは永久抹消登録です。一般に「廃車」からイメージされる抹消登録はこちらで、抹消登録証明書の交付を受けられないために二度と再登録はできません。つまり、車両の解体を前提とした抹消登録です。
もう一つが、一時抹消登録です。長期間車を使用しない場合などに用いる、一時的な抹消登録です。抹消登録証明書は原則として再発行されないため、紛失した場合は再登録が困難になるために取り扱いには注意が必要です。

「廃車」になる車とは？

廃車になってしまうケースが多いのは主に事故車です。しかしながら、「廃車」と同じように「事故車」についても厳密な定義が誤解されているケースが多くあります。事故車は正確には「修復歴」という呼び方をされ、フレームやピラーなど車の骨格となる部位（ボディ）の9ヶ所のどこかが修正・交換されている車を指します。これは日本自動車査定協会などの統一基準として定義されているもので、査定はこの定義に基づいて行われます。そのため、事故を起こしたことがあるからといって必ずしも「修復歴」になるわけではないのです。たとえばフロントをぶつけてしまいバンパーとフロントフェンダーがボロボロになってしまった車でも、フレームにダメージがなければ修復歴にならないのです。早まって安値で処分することのないように注意しましょう。

「廃車」の買取りをしてくれる業者

しかし、外観がきれいな車でも一度フレームにダメージを受けている場合は修復歴になり、査定も大幅に下がってしまいます。ディーラーや中古車販売店などの下取りに出すと査定額はゼロ円の場合がほとんどです。廃車手数料を請求されることもあります。
しかし、こういった「廃車」の買取りを積極的に行っている専門の業者も多くあります。日本ではスクラップでも仕方ないと思われるような車でも、発展途上国などでは人気があり、中古市場で活発な取引がされているのです。また、本格的な工場を持った買取業者であれば、部品を外して中古部品やリビルト品として流通させる技術を持っています。さらに、解体後は鉄やアルミをリサイクルする技術すら持っており、「廃車」を高値で買取りすることができるのです。
こういった業者は個人では見つけにくいと思われがちですが、ネットで簡単に探すことができます。まずは気軽にネットの一括査定などをおすすめします。